脳波測定マニュアル

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電極の配置(国際10-20法)

電極の配置は、脳はキャップのメーカーごとに様々なタイプが存在します。 その中でも世界標準とされているのは国際10-20法という配置です。 下に配置図を示します。 耳朶のA1とA2は基準電極です。脳波測定では、各電極と基準電極の間の電位差を測定することになります。

脳波測定の電極(国際10-20法)
国際10-20法

電極のつけ方

電極を付ける手順は以下の通りです。

  • 徹底した洗髪
  • ドライヤーで頭皮頭髪を乾かす
  • キャップをかぶる
  • ジェルを注入する

電極には直接指で触れないように注意してください。また、ジェルの入れすぎにも注意が必要です。大量にいれると、他の電極付近の電位も拾ってしまいます。ジェルは必要最小量にしましょう。

ジェル注入時にインピーダンスが5kΩ以下に下がるかを確認します。 もしも、なかなか下がらないようでしたら、ジェル注入用のスポイトの先端部分で頭皮を削るようにします。 少し痛みがありますが、我慢しましょう。

耳朶も専用の研磨剤で研磨をおこなってから、基準電極を取り付けます。

インピーダンスが5kΩに下がったとしても、長時間にわたる測定の場合、徐々にインピーダンスが上がってくることがあります。

したがって、長時間の測定の場合には、ときどき、インピーダンスのチェックを行うようにしてください。 もしも、インピーダンスが5kΩを越えているようでしたら、もう一度研磨とジェルの注入をやりなおしてください。

また、キャップがずれるとジェルも同時にずれてしまうこともあります。 そうすると、一気にインピーダンスが変化します。 一度キャップをかぶったら簡単にはキャップをずらさないようにしましょう。

当然、休憩やトイレなどで席を立つ際も、キャップがずれないように気を付けてください。 測定装置の都合上、キャップを取らなければいけない場合は、一度、頭のジェルを洗い流して最初からつけ直すのが理想的です。

一度キャップをはずすと、そのときにジェルが頭全体についてしまうことがあるからです。 気を付けるようにしてください。


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